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Moon Rituals 01 : Yoshie Uematsu

日々の飯事 植松良枝 Mar 06, 2023

お天気は良いけれどまだ肌寒い春の日に、料理家の植松良枝さんのご自宅を訪ねました。

季節感溢れる食卓を提案する良枝さんが、月の満ち欠けから感じとっていることや日々の暮らしを豊かに送るために取り入れているもの、リチュアルについてお話ししてくれました。

 

 

Q 月の満ち欠けをどのように意識して生活に取り入れていますか?

 

毎日定点観測のように決まった時間に外に出て月を見ることが日課になっています。

 

子供の保育園のお迎えの時間に、月のチェックが日課になっています。

カレンダーでも月の満ち欠けの状態を確認して実物と照らし合わせて毎日見ていると、私がどうなっても、どんな事件が起きていても月は変わらず同じことを繰り返していて、その当たり前のことはすごいことだなという思いが湧いてきます。常に満ちて欠けてを繰り返す月を日々眺めることで、少々何かが起こっても自分もあまり動じないようにしようという気持ちになります。

満月になったら気分が緩慢になってくるので、少し気をつけよう。新月だったら新しいことを始めてみようかな。というきっかけにもなるお守りのような感じですね。

 

Q 気分を切り替えるためのリチュアルを教えてください。

 

最近ホワイトセージがお気に入りです。神聖な植物なので以前から気にはなってはいましたが、畑に植えてみたら大きく育ってきてドライになったので、摘んで焚いています。

自宅が仕事場を兼ねているので撮影とプライベートの時間の区切りだったり、料理したあとの気分転換や切り替えのときに使っています。

 

Q 日常を豊かにするために愛用しているものは何ですか?

 

糠漬けの杉床を昨年手に入れました。

以前から糠漬けはやっていてプラスチックの容器を使っていましたが、杉床に変えてからは気分が上がります。それだけでなく、糠床の中が水っぽくならないので手入れが楽になりました。杉が呼吸をして調整してくれるからです。

糠漬けは共生です。はじめの頃は慣れなくてしばらく混ぜなかったりしたら失敗もありましたが、共生しているという関係性になると「そろそろ混ぜてあげようかなー」と気持ちが向くようになります。まるでペットや植物のように生き物として考えています。

私はさっと浅く漬けたものもいいけど、かくや漬みたいになった古漬けを刻んで納豆と混ぜるというのも好きです。今日は大根ときゅうりが入っていますが、この時期はうどの糠漬けもおいしいですよ。

 

旬の食材「うど」の簡単アレンジを教わりました。うどの先端の芽の部分は一番おいしいところ。生のまま糠漬けや味噌漬けやに向いているそうです。

うどの味噌漬け

1 ラップにへらで味噌を適量薄く塗りつける

2 うどを味噌でくるむようにラップを巻きます

3 冷蔵庫で3、4日保管してスライスしていただく

*みそを拭き取ってスライスすると香りよくいただけます(漬け味噌はお味噌汁などに入れて再利用)。漬けすぎると香りが飛んでしまうので注意。

 

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